西田惣染工場からのご挨拶

1933年に京都で創業し、印染※ を行う工場として数多くの製品を染めてきました。印染 ならではの両面を染めることにこだわりを持ち、古くからある技法を大切に守りつつ、新しい技術も柔軟に取り入れてきました。不易流行の精神と温故知新の心構えで、親切な対応と丁寧な仕事を心がけています。

※印染は、「シルシゾメ」または「インセン」と読み、旗・幕・暖簾・のぼり・半纏・ゆかた・手ぬぐい・風呂敷・ふくさ等に、固有の名称文字紋章・記号(マーク)等を染めつける染色をさす語。

出典:全国青年印染経営研究協会(1991) 『日本の印染-全染研創立20周年記念-』実教出版株式会社

会社概要

社名
株式会社 西田惣染工場
代表者名
西田 明子
本社
〒601-8102 京都市南区上鳥羽菅田町67
工場
〒601-8102 京都市南区上鳥羽菅田町67
資本金
1000万円
創立
1933年(昭和8年)
取引銀行
京都銀行 西七条支店
京都信用金庫 十条支店
三井住友銀行 京都支店
電話番号
075-662-1822
FAX番号
075-662-1855
E-mail
nisidaso@sometaro.co.jp
設備
自動捺染機・高圧蒸熱機・連続高温スチーマー
前処理機(ケミカルパッダー)
大型フィルムレス写真型製版機(DLE)
カッティングプロッター
CCM(コンピューターカラーマッチングシステム)
スキージ研磨機
大型スキージ洗浄機・自動型枠洗い機
縫製ミシン各種数台
インクジェットフルカラープリンター(転写用)数台
大型フラットプレス熱転写機1500mm x 3000mm
ロールヒートプレス機1600mm幅
他数種

経営理念

一、私たちは質の高い商品とサービスを持って社会の信頼にこたえ、色彩文化の創造を通して社会の発展に貢献します。
一、お客様を第一と考えて常に革新を進め、未来への限りなき挑戦をします。
一、人間性を尊重して社員一人一人の個性を大切にし、その成長と自由闊達な会社を築きます。
一、科学性を重視し、合理性、先進性、独自性をもって常に進取の経営を行います。

西田惣染工場のこだわり

両面染める事・・・生地の表裏、両面きれいに染め上げられた物を、高品質とする印染の伝統にならって、職人の手仕事から最新のデジタル加工まで、両面染める為の工夫や 工場設備の設計を行っています。

一貫生産・・・・・製品の品質を管理する上で染色から縫製まで可能な限り自社で行い、 お客様の細かいオーダーや、小ロットの加工に対応しております。

沿革

昭和8年(1933年)
初代 西田惣次郎が京都市山科区音羽役出町にて創業
当時はのぼりなどを広幅の注染加工を行っていた
昭和17年(1937年)
第二次世界大戦勃発により染色機械類の供出
加工不可能になり休業をよぎなくされる
昭和20年(1945年)
第二次世界大戦終結 敗戦後の日本で西田惣次郎は一念発起し事業再開する
京都市下京区前田町にて機械類はないので手染め屋としての再スタートとなる
昭和28年(1948年)
京都市下京区中堂寺庄ノ内町に移転 その後同土地を取得し本籍地とする
昭和33年(1953年)
二代目となる西田寛入社
その後は生産効率改善のため乾燥室やボイラー、蒸し機、洗濯機等の設備投資を重ねていく
昭和48年(1973年)
日本ではまだ新しい反応性染料を使った大型スクリーン捺染を始め、半纏などの加工を始める
昭和52年(1977年)
初代 西田惣次郎 夭折 同時に二代目 西田寛が事業を継承
(有)西田惣染工場を設立する
昭和57年(1982年)
工場を鉄骨3階建に改築工事スタートする
昭和59年(1984年)
(有)西田惣染工場 新社屋竣工 完成する
昭和62年(1987年)
㈱西田惣染工場設立(有)西田惣染工場は(有)染惣と変名
平成12年(2000)
菅田町の十条工場横に新社屋竣工
本社機能を移設し南区菅田町一括で再スタート
平成15年(2003)
大型インクジェット製版システム導入
写真型の製版を自社加工スタートとほぼ同時にCCMでの色合わせなども導入
平成16年(2004)
昇華転写用大型プリンター・平版プレス機・輪転機等導入
両面の昇華転写の加工をスタートする
平成22年(2010)
三代目 西田明子が事業継承し、二代目 西田寛は会長に就任
平成29年(2017)
工場長 大橋洋平が取締役に着任

西田惣染工場の地球環境への配慮

For a Sustainable and Ethical Society

西田惣染工場は大量生産の工場ではありません。必要とされるものを必要な分だけ製造する工場です。
社員全員で環境に配慮した取組みを行い、持続可能な社会の実現を目指しています。

1 ゴミ資源の活用

私たちはゴミの分別を徹底して行い、一部のゴミはリサイクル燃料(RPF※)にして出来る限り環境
への負荷を減らす取組みを行っています。 ※RPFとは・・・http://www.jrpf.gr.jp/rpf-1

2 電力使用量の削減

・私たちは屋上に太陽光発電システムを導入し、階下の作業スペースの気温上昇を−3度を保つことで、エアコンに係る電力を省力化するとともに2027年までには自社発電のエネルギーを使用したモノ作りをすることで、環境負荷を出来る限り抑えた製品作りに寄与します。
・私たちは常に電力の使用量を確認できる環境を整備し、社内情報共有を徹底することで過度な電力使用とならない工夫を日常的に取り組んでいます。

3 水資源使用量の削減に寄与する染色工法の採用

私たちは製造工法の一部に無水染色と言われる昇華転写捺染や少量の染料を使用したインクジェットプリンターを採用し、出来る限り水資源を汚さない染色に取り組んでいます。

4 ボイラーのガス化によるCO2削減計画

私たちは重油によるボイラー稼働をガス化することで、CO2排出量を18.3%以上削減します。
(2025年末施工・稼働予定)